作 者 殿村芳謙題 名 さぎ額寸法 63cm×48cm×2.3cm窓寸法 44cm×29.5cm日本美術家連盟会員日版会会員富山県朝日町　日本版画会　最長老の重鎮殿村氏の木版画の殆どは年一回中央で発表する日本版画会への出品作で、自画・自刻・自摺の純然たる創作版画であり摺られた枚数は極めて少ない。微妙な色調の配色や修正によって、同じ色の摺りのものはほとんどない一枚ものといっていい。木彫師であった殿村氏は、木の材質ついて長所、欠点などあらゆることを知りつくしている。木を彫る道具についても、その品質の見きわめや扱いについては、日本の木版画家で殿村氏の右に出るものはいないであろう。殿村氏の木版画と木彫のすべての作品には、長年練磨されたプロの彫刻師としての妥協を許さない厳しい職人魂がしっかりと刻み込まれている。 「殿村芳謙展」図録あとがきより抜粋